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4.2.学園都市ツェルニの人物■ 第17小隊メンバーツェルニで最も新しく結成された第17小隊のメンバー。ここではレイフォン入隊以前の最初期のメンバーのみ詳細を記述する。途中加入のメンバーについてはリンク先を参照。レイフォン・アルセイフ   #レイフォンとリーリン参照。ニーナ・アントーク   第17小隊の隊長。武芸科3年生。綺麗な金髪をショートカットにした少女。仙鶯都市シュナイバルの武芸の名門アントーク家に生まれ、幼い頃から武芸の英才教育を受けてきたが、外の世界を見たいと言う理由から学園都市行きを決意、父親の反対を押し切ってツェルニへと入学した。1年生の時に第14小隊に入隊したが、電子精霊ツェルニと出会ったことで都市を守りたい気持ちが強くなり、2年生の頃に第14小隊を脱退して自身で小隊を結成する。しかし、下級生が率いる小隊に入りたがる上級生は少なく、集めた隊員も協調性に欠け、人数不足やチームワークなど問題は山積みだった。そんな中、レイフォンを小隊に迎えたことが彼女と第17小隊にとって転機となる。当初は圧倒的な力と不安定な精神を持つレイフォンを「隊長として」気に掛けていたが、徐々にレイフォンに惹かれている自分を自覚していく。  気が強く頑固で生真面目な性格。また使命感や責任感が非常に強く、気負い過ぎて先走ってしまうこともある。女性らしさを感じさせない中性的な印象から、女生徒(特に下級生)に人気がある。実家は裕福だが、家出同然の格好でツェルニに入学したため仕送りは無く、生活費と学費を稼ぐために機関掃除のアルバイトをしている。料理は出来ない。幼い頃に大祖父から貰った「ミーテッシャ」と言う名前のパンダのぬいぐるみを大事にしており、それが無いと眠ることができない。また、そのぬいぐるみを食い千切られてボロボロにされた苦い思い出から、その元凶であるフェレットが大の苦手。  黒鋼錬金綱(クロムダイト)の鉄鞭を2本同時に操る双鉄鞭の使い手。重量級の武器を自在に操るために体術を熟練させており、武器が生む慣性を流すようにして戦う。個人技では防御に長け、作戦立案の能力も高い。1年生の時点で小隊員に選ばれるなど武芸の才能は低くないが、レイフォンとの圧倒的な実力差からしばしば無力感に陥ることもある。レイフォンの入隊後、レイフォンから剄の基本技術や「金剛剄」「雷迅」など幾つかの剄技を教わる。過去に大怪我を負った際、シュナイバルの電子精霊に助けられたことがあり、それが切っ掛けで電子精霊に対する特別な感応を持つようになり、ツェルニの電子精霊に懐かれている。また、これが廃貴族である「メルニスク」に憑依される要因にもなる。フェリ・ロス   第17小隊の念威繰者。武芸科2年生。情報貿易に特化した流易都市サントブルグの出身で、情報売買を生業とする富豪の家に生まれた。白銀の髪、銀の瞳、色素の抜けたような白い肌を持つ小柄な少女。ツェルニの生徒会長カリアン・ロスの妹で、彼女自身もツェルニの生徒に広く知られており、ファンクラブも存在する。念威繰者としての才能が極めて高く、幼い頃から念威繰者としての教育を受けてきたが、ある時から自分の将来が決められていることに嫌気が差し、自身の才能を嫌悪する様になった。念威繰者以外の将来を探るべくツェルニにやって来たのだが、カリアンによって無理矢理武芸科に転科させられてしまったため兄を憎んでいる。当初小隊の訓練・試合に対して積極的ではなかったが、自分と同じ様に武芸の才能に恵まれながら別の生き方を模索するレイフォンに興味を持ち、好意を持つようになる。そして少しずつ自分の力をレイフォンのため、他人のために使うようになっていく。  無口で表情の変化に乏しく感情表現が苦手で、他人にあまり興味を抱かず1人でいることに特に苦痛を感じないことと相俟って友人は少ない。感情表現が苦手な代わりに、怒りを感じた相手のスネを蹴飛ばすことがある。実家が裕福で仕送りが充分なためバイトはしていない(する必要が無い)。念威繰者の例に漏れず記憶力に優れ学力は高いものの、それ以外にこれといった特技は無く、特に料理は恐ろしく下手。レイフォンへの好意から彼に「先輩」と呼ばれることを嫌い、2人きりの時は自分の事を「フェリ」と呼ばせ、レイフォンに対しては「フォンフォン」と言う珍獣のようなあだ名をつけて呼ぶ。また、メイシェンやリーリンら、レイフォンを取り巻く様々な女性を敵視している。  重晶錬金綱(バーライトダイト)の杖に付いた花弁のような形状の念威端子を操り後方支援を行う。この念威端子を都市外に飛ばして誰もいない世界を知覚することは彼女の密かな趣味でもある。その念威は無意識の流出で長髪全体が光り輝くほど膨大な量で、都市から1日以上離れた場所にも念威が届き、念威端子無しでもある程度索敵などを行える。  その能力は天剣授受者のデルボネさえも高く評価しており、14巻でデルボネの戦場での経験のデータを託される。シャーニッド・エリプトン   第17小隊の狙撃手を務める武芸科の4年生。長身と後ろでまとめた長髪が特徴の青年。第10小隊の現隊長ディン、副隊長のダルシェナとは1年の頃からの仲間で、以前は3人でツェルニを守る誓いを立てて共に第10小隊に所属していた。しかし、その誓いの下で戦うことに無理を感じるようになり、昨年の中頃に第10小隊を脱退した。その後ニーナの誘いを受け、3人一緒に居るのとは別の形でツェルニを守る誓いを果たすために第17小隊に移籍した。  普段の言動は不真面目で、授業をサボったり小隊の訓練に遅れてくることもしばしばあり、常々ニーナから叱咤を受けながらも意に介さず飄々としている。そのため、周囲からは協調性が欠けていると言われることもあるが、対抗試合などでは自らの役割を忠実にこなし、時折冷静な言動を見せ、不器用なメンバーの多い第17小隊の潤滑油、緩衝材的な存在ともなっている。女好きな軽い性格を装っているが、以前からダルシェナに好意を抱いており、現在もその想いは変わっていない。  外力系衝剄による銃撃と殺剄が得意で、狙撃手としての腕前はツェルニでもトップクラス。また、拳銃を使った格闘術「銃衝術」の使い手でもあり、軽金錬金綱(リチウムダイト)のライフルと黒綱錬金綱のごつい拳銃2丁を使い分ける。  緊急時の逃走用に父親から剄脈を加速する技を伝授されている。この能力はレイフォンに使わない方がいいとの指摘を受けている。ハーレイ・サットン   第17小隊の錬金鋼の整備を担当する錬金科の3年生。仙鶯都市シュナイバルの錬金鋼技師の家系の出身で、ニーナの幼馴染。こだわるところにはとことんこだわるがそれ以外は気にしない性格。武器の調整と個人への最適化を中心に研究を行っているほか、同じ研究室の技師と共に新素材の開発も行っており、同じ班の技師キリクと共に開発した複数の錬金鋼の長所を併せ持った武器を復元できる「複合錬金鋼(アダマンダイト)」は、レイフォンが汚染獣と戦う際の主力武器となる。ナルキ・ゲルニ   #レイフォンのクラスメイト参照。ダルシェナ・シェ・マテルナ   #ディンとダルシェナ参照。■ レイフォンのクラスメイトレイフォンのクラスメイトの中で、特にレイフォンと親しい3人の女子。3人とも放浪バスの拠点となる「交通都市ヨルテム」の出身で、いわゆる幼馴染の間柄。3人の内の1人、メイシェンが入学式で起きた騒動でレイフォンに助けられたことを切っ掛けに、レイフォンと親しくなる。メイシェン・トリンデン   一般教養科の1年生。愛称は「メイ」「メイっち」。スタイルの良い小柄な少女。人見知りで引っ込み思案、極度の赤面症でいつも泣きそうな表情をしており、男子とはクラスメイトでもまともに会話ができない。菓子職人が将来の夢で、料理とお菓子作りが得意。入学式で武芸科の新入生が騒動を起こしたときに助けられたことからレイフォンに好意を抱いているが、その性格が災いしてなかなか気持ちを表せずにいる。自分の部屋に誤配されてきたレイフォン宛のリーリンの手紙を読んでしまい、以降顔も知らないリーリンに嫉妬すると共に、自分の心の奥底にある陰湿な部分に気付かされ、たびたび自己嫌悪に陥る。いつもレイフォンのために昼食を作ってきているが、鈍感なレイフォンにはその好意がうまく伝わっていない。ナルキ・ゲルニ   武芸科の1年生。愛称は「ナッキ」。色黒で長身の少女。面倒見の良い姉御肌で、正義感が強く生真面目な性格。将来の夢は警察官で都市警察に所属しているが、ニーナに素質を見込まれ、第17小隊の人数不足解消のために勧誘され、違法酒にまつわる事件を機に第17小隊にも所属することになる。  外力系衝剄が苦手な分、内力系活剄に秀でており、運動能力は1年生の中でも群を抜いている。また、父直伝の取り縄による捕縛術が得意。1年生は半年間錬金鋼の携帯は許可されないが、都市警察に所属しているため警棒の錬金鋼の携帯が許可されている。第17小隊入隊後は都市警察のものと同型の打棒と、黒鋼錬金鋼の取り縄(鎖)を武器にしている。そもそも入隊後の成長を期待して小隊に勧誘されたため、入隊当時は他の小隊員ほどの実力は無かったが、ゴルネオに化錬剄を習うなどして徐々に力を付けていく。ミィフィ・ロッテン   一般教養科の1年生。愛称は「ミィ」。金髪のツインテールが特徴的な少女。好奇心旺盛な何でも知りたがる性格で、色々な情報を集めている情報通。新聞記者になるのが夢で、「週刊ルックン」と言う雑誌の編集部でアルバイトをしているが、仕事には意欲的な反面学業をおろそかにしがち。何故かレイフォンのバイトのシフトも知っている。趣味はマップ作りとカラオケ。ナルキ・メイシェンともどもレイフォンのことを「レイとん」と呼ぶが、その命名者は彼女。■ 武芸科上記以外で武芸科に所属する生徒について記述する。ヴァンゼ・ハルデイ   ツェルニの武芸長を務める6年生。第1小隊の隊長でもある。無精髭を生やした色黒の巨漢で、大型の棍を用いて戦う。力だけでなく、技術、精神、作戦にいたるまで隙が無く、彼と彼の小隊は安定した強さを持つことで知られる。ゴルネオ・ルッケンス   第5小隊の隊長。武芸科5年生。愛嬌のある顔に厳しい表情を貼り付けた巨漢。グレンダンの名門ルッケンス家の出身で、現天剣授受者サヴァリスの弟。天才肌の兄サヴァリスに苦手意識を持ち、その分同門の武芸者ガハルドを兄貴分として慕っていたため、ガハルドを再起不能に追いやったレイフォンに敵意を持っている。手足を防護する紅玉錬金鋼(ルビーダイト)の手甲と脚甲を用いた格闘術を主体とする化練剄の使い手。兄には遠くおよばないもののツェルニの中ではトップクラスの実力の持ち主で、化錬剄による剄の変化も多彩。武芸大会でも副将のようなポジションや突撃部隊の要員など、重要な役割を担う。シャンテ・ライテ   第5小隊の副隊長。武芸科の5年生だが、年齢と比較するとかなり小柄で童顔。森海都市エルパの森林の奥深くで肉食獣に育てられたいわゆる狼少女で、引き取られた施設から半ば放逐されるような形でツェルニへ入学した。現在も野性味溢れる荒い気性の持ち主。いつもゴルネオの肩の上に乗っており、隠す気も無くゴルネオが好き。レイフォンをゴルネオの敵と認識し、ゴルネオ以上に敵意を剥き出しにしている。ゴルネオに教えられた化錬剄の使い手で、紅玉錬金鋼の槍を用い、剄を炎に変えて放つ外力系の化錬剄を得意とする。ゴルネオと彼女の連携攻撃は第5小隊の要であり、2人合わせて「理性のゴルネオ、本能のシャンテ」と呼ばれる。  なぜか発情期にハトシアの実を欲すると言う、育ての親であった獣の習性が染み付いている。また、普段は剄脈と肉体的成長が抑制されている状態にあり、ハトシアの実の興奮作用を用いると一時的にその抑制が外れる特異体質を持つ。彼女が年齢にそぐわない小柄な体格なのはそのためであり、抑制が外れた彼女はゴルネオと肩を並べるほどの長身とグラマラスな体型になる。  その正体はニルフィリアを殺すために狼面衆が作り上げた火神と呼ばれる兵器で、エルパに置いていったのはディック。その炎はオーロラ粒子を燃料としている。シャンテと火神で姿が変わるのはゼロ領域と自立型移動都市世界に姿が分かれているからである。ヴェルゼンハイムに己を取り込ませ、内部からエネルギーを吸収することで完成した。その後ディックによりヴェルゼンハイムを奪還された際、火神の力はディックの中のヴェルゼンハイムによって吸い取られた。   第10小隊の隊長と副隊長。共に武芸科の4年生。シャーニッドを含めた3人に目をかけてくれていた先代の第10小隊隊長の意思を継いで第10小隊に入隊し、ツェルニを守る「誓い」を立てたが、その誓いはシャーニッドがダルシェナを、ダルシェナがディンを、ディンが卒業した先代隊長を、それぞれの一方通行の好意から来る誠実とは言い難いものだった。それに気付いたシャーニッドは、遠くない内に無理が出ると感じて第10小隊を脱退したが、シャーニッドは多くを語らずに脱退を表明したため、2人はシャーニッドに裏切られたと感じ、怒りと戸惑いを抱いている。 ; ディン・ディー   禿頭の青年。現生徒会長であるカリアンにも認められた卓越した頭脳の持ち主。戦闘ではワイヤーを使った変幻自在の戦法で、ダルシェナの突撃を後方から援護する。卒業した先代の第10小隊隊長に好意を抱いており、彼女の意志を継ぎツェルニを守ろうと決意するが、なかなか武芸の才能が伸びないことへの悩みとツェルニを守りたい思いが高じ、シャーニッドの脱退後に剄脈を異常脈動させて剄の量を増す違法酒「ディジー」に手を出してしまう。その後、違法酒の騒動の中で黄金の雄山羊に憑依され、その影響で意識不明となり、カリアンに隊の維持が不可能と判断され第10小隊は解散になる。 ; ダルシェナ・シェ・マテルナ   長い金髪を縦ロールにした凛とした美人。法輪都市イアハイムと言う都市の市長の娘。ディンとシャーニッドからはシェーナと呼ばれている。白金錬金鋼(プラチナダイト)の突撃槍と脚力を強化する「旋剄」(せんけい)による突撃を得意とするほか、槍に仕込んだ細剣で戦うこともある。以前の第10小隊は、ダルシェナの突撃をディンとシャーニッドが援護する連携で、全小隊トップクラスの攻撃力を実現していた。   ディンに好意を抱きながら、誓いが崩れることを恐れてその気持ちを押さえつけてきたが、違法酒騒動の中でディンと決別し、第10小隊を脱退したシャーニッドの真意を知り、第10小隊の解散後、シャーニッドの誘いを受けて第17小隊に入隊する。■ 武芸科以外の学科上記以外で武芸科以外の学科に所属する生徒について記述する。カリアン・ロス   ツェルニの13代目(注1)生徒会長。司法研究科の6年生。フェリの兄で、銀色の長髪と銀眼、白い肌をしているが、フェリとは対照的に常に愛想笑いを浮かべている美青年。ツェルニに対する愛情が強く、生徒会長に立候補したのも自分の力でツェルニを守るため。ツェルニに来る途中にグレンダンに立ち寄ったためレイフォンの素性を知っており、次の武芸大会で後が無いツェルニの現状を打破するためにフェリやレイフォンを武芸科に転科させ小隊へ入隊させた。そのためフェリに恨まれているが、彼なりにフェリに対する愛情は持っている。また、都市の最高責任者として都市の存続を第一に考える冷徹さと狡猾さを持つ一方、教育機関の最高責任者として生徒を守ること、自立を促すことも忘れない。フォーメッド・ガレン   養殖科の4年生で、都市警察強行警備課課長。背は低いががっちりした体格。都市警察におけるナルキの上司であり、都市内の密輸や情報の窃盗などを取り締まっている。養殖科の研究室と都市警察を行き来する生活を送る仕事人間。使えるものは遠慮なく使い利益に対するこだわりは隠さないなど、ある意味開けっ広げで都合の良い性格だが、節操が無いわけでも金に意地汚いわけでもない。私情を挟まず、冷静に物事を見極める思慮深い性格。キリク・セロン   ハーレイと同じ研究室で錬金鋼の開発を行う、錬金科の研究者。車椅子に乗った美貌の青年。複合錬金鋼の基本理論の構築者で、ニーナの鉄鞭もキリクが製作したもの。技師として高い技術と観察眼を持つが、人嫌いで口が悪い。以前は武芸者であったようだが、剄脈に異常をきたして戦えなくなり、そのことに悔しさを感じている。そのため、高い実力を持ちながら、自身の本領である刀を握ろうとしないレイフォンに苛立ちを募らせる。1.月刊ドラゴンマガジン2008年3月号11ページより。
概要| 文庫本| 舞台背景| 自律型移動都市(レギオス)| 武芸者と剄| 汚染獣| 主な舞台| そのほか、キーワード| ストーリー構成| 登場人物| レイフォンとリーリン| 学園都市ツェルニの人物| 槍殻都市グレンダンの人物| グレンダン三王家| 孤児院関係者| サリンバン教導傭兵団| その他| 電子精霊たち| その他の登場人物| 外伝| メディアミックス| ラジオドラマ| ドラマCD| 漫画| テレビアニメ| 既刊一覧| 外伝関連書籍| メディアミックス関連書籍| 脚注| 関連項目| 外部リンク|
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